いつから俺はパトロンになったんだ

読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いつから俺はパトロンになったんだ

大学院留学中の僕と東京藝大のぶっとび彼女

MENU

どう見てもゴミだよ…

彼女の部屋は基本的に汚いです。なので僕が時々片付けを手伝いますが、これが本当に難しい。幾度となく喧嘩をしました。というのも散らかっているゴミは貴重な制作の材料であり、意外なゴミが作品を作るから…だそうです。

 

彼女のコレクションたち

制作のスペース確保のため、学生にしては広めの2DKのアパートに住んでおり、そのうちひとつの部屋が「制作活動のための部屋」として、ゴミ(というか宝なのかもしれない)の山置き場と化し、家の中でも際立って荒れています。ここに葬られているものを中心にいくつか紹介しようと思います。

 

空き箱

お菓子や薬などの小さなものから自分の身長と同じサイズの段ボールまで、ありとあらゆる空き箱が集積しています。一度数えたところ50個以上ありました。可愛いと思ったものもあるそうですが、使えると思ったものを中心に保管しているそうです。使えないからそこにあり続けるのです。 

 

バスの整理券

ロッテ「パイの実」の箱のなかに、100枚近いバスの整理券が入っています。遊戯王カードを集めていた小学生の頃を思い出したりもしましたが、バス通学をしていた高校の頃から整理券をかわいいと思い集めていると聞き、理解に苦しみました。そもそも、整理券はバスを降りる時に運賃と一緒に支払機に入れるものではなかったでしたっけ?とはいえ、こうして報われない空き箱たちのひとつがやりがいを見つけて使命を全うしているのであれば、それはそれでいいのかもしれません。

 

使用済みコンタクトレンズ

洗面所には、使用済みで乾燥しきったコンタクトレンズが無数に散らばっています。これが、彼女にとってはこれもまたかわいいものだそうで、誤って捨てようとした時には怒号が飛びました。コンタクトを付け替えるたび、2週間が過ぎるのを心待ちにするそうです。

 

机の天板

120cm×120cmはあり、知り合いから廃材を譲り受けてきました。やたらと重く、譲り受ける際は運搬役をさせられました。それだけにどんな作品を作ってくれるのかと期待を寄せていますが、一年が過ぎました。

 

彼女はいつも手に届くところに高さ5cmくらいの小瓶を置いています。欠伸をした時、感動した時、悲しい時、溢れる涙をそこに入れています。理由は「面白いから」

喧嘩をした時ですら「なんでそうなるの!!!…あっ、瓶どこだ」と言って涙をそこに落とします。つまり、彼女は悲しい時に面白いことをしたくなるのです。喧嘩をする時が一番涙が出るから、と目元に小瓶を添え涙を流し入れる彼女と喧嘩をしても、僕は言いたいことがうまく言えません。

 

何でも材料

ところで、彼女が在籍するのは先端芸術表現科というなんだか分かりづらい名前の学科なのですが、即ち現代アートです。特徴は、なんでもありだということです。どんな材料で何を作ってもかまわない。むしろ、「作る」だけでなく「踊る」こともあれば、空間を作品として見る側が「体験する」作品もあります。そのため、油画や彫刻などといった学科のように特定のものは用いず、表現の手段と作品の材料が無限にあります。

 

今回のゴミに関して言うと、いくつかは彼女の作品となりました。

使用済みコンタクトレンズはフィルムカメラで撮影され、作品の一部となったそうです。作品そのものは見ていませんが、フィルムカメラで撮影した写真を見せてもらいました。

 f:id:buttobi-sweetheart:20170114092313j:image

言われなければ、これが乾燥したコンタクトとは思えない不思議な感じですね。

 

涙の入った小瓶に関しては、「愛」をテーマとした作品のなかで使われ、これは「ほお〜」と感心のあまり唸ってしまいました。小瓶に入った涙は水道水でもいいんじゃないかなんて正直考えてしまいましたが、本当の涙を用いることが作品への強い思いやこだわりとして作品をつくりあげていると思うと、すごいなと思わざるを得ません。

 

 

 

応援よろしくお願いします!

にほんブログ村 大学生日記ブログ 美大生・芸大生へにほんブログ村 恋愛ブログ 学生恋愛へ

応援よろしくお願いします!

にほんブログ村 大学生日記ブログ 美大生・芸大生へにほんブログ村 恋愛ブログ 学生恋愛へ